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中・上級レベルの方を念頭に記事を書いています。Speaking/会話は、句動詞中心。細かなニュアンスを表現できると、英語の世界がグッと拡がります。単語は、英検1級レベルのものもボチボチ取り上げます。英語で色々な科目を学ぶことのおもしろさについても書いてます。

カテゴリ: 英語「で」学ぶ

1. アメリカの小学校教科書に興味をもったきっかけ


Jさんは最近、英語で教養を身につけるというテーマで英語学習に励んでいます。その理由は、小学生レベルの勉強内容から英語で学び直せば、自分の英語の幅をもっと広げられると思ったから。

今やっているのは算数で、アメリカの小学校レベルの教科書を題材にした本を使っています。日本語なら簡単にわかる内容ばかりですが、英単語は目新しいモノが結構出てきます。

鈍角、直角、優角、平面、多角形、二等辺三角形、台形、ひし形、合同、相似・・・

皆さんは、英語がパッと思い浮かびますでしょうか?

当たり前の話ですが、こんなの、ほとんどの人が分からないと思います。教わっていないのですから。。。日本で日常生活をしていても、鈍角や多角形、合同や相似が必要になるケースというのはあまり思い浮かびませんし、まして英語でとなれば、英語で教育を受けた人でない限り、分かるわけがないのです。

ですが、こういった教養というのは、思わぬところで役立つことがあります。具体的なシーンをパッと描写できないのですが、Jさん自身、仕事の際に、小中学校で教わるような内容を英語で説明できたことで、スムーズにコミュニケーションを進められた、といった経験が何度かあります。

このように考えると、小学校レベルの内容を英語で勉強し直すことには、それなりの価値があるのではないかと思っているのです。

math_image

2. TOEFLなどの試験対策になることも期待


Jさんの場合、この記事を書きながら復習している状態なので、学んだ内容を英語で定着させるには、まだまだ時間がかかりそうです。ただ、この勉強を継続することで、英語の基礎力も向上し、対応できる話題の幅も格段に広がるという手応えは既に得ています。

英語をただの語学として学びつつけるよりも、自然科学や社会科学の基礎を英語で学ぶことによって、結果的に英語力自体も向上すると思われるからです。そして、このアプローチは、TOEFLのようなアカデミックな内容を主として扱う試験対策にもなるのではないかと思っています。

Jさん自身を実験台として、進捗等書いていきます。

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アメリカの教科書で学ぶやさしい算数英語

代数学(Algebra)のテキストを進めています。
今やっているのは、1次方程式(linear equations)。
日本語でいう「文章題」「応用問題」をやっているのですが、やはり新しい発見が
いろいろとありました。

「応用する」のニュアンスをもつ英単語



まず、「文章題」「応用問題」ですが、英語では、

word problems



applications, applied problems

と呼ばれるとのこと。
「申請する」「適用する」というニュアンスでよく使う"apply"ですが、
「応用する」という意味でも使えるんですね。

Jさんの会社のある事業部門が「応用製品」の英語訳として"applied products"と
しているのを見たとき、これは通じるもんなんかなぁと疑問に思ったのですが、
どうやら間違いではなさそうです。

1つのやり方を別のことにも適用する=応用する

という意味でapplyという単語が使えるんですね。勉強になりました。

「〜をXと置くと・・・」を英語でいうとき



1次方程式といえば、文字Xがしょっちゅう出てきますね。

何かの数をXとおいて、Xについて解く

こんな時には、Let X represent 〜といった表現をよく見かけます。

Let X represent the number of quarters. (25セントの枚数をXと置く)

といった具合ですね。ちなみに、Xについて解くは、solve for X です。

アメリカの硬貨



アメリカ人は硬貨のなまえを日常的に使いますが、これ、知らないとちょっと
戸惑います。そして、数学の問題が解けません(笑)

コインを何枚もっているか、という応用問題を"Coin Problems"と呼ぶそうで、
たとえば、こんな感じの問題がありました。

スー(Sue)は、ニッケルの2倍の数のクォーターとニッケルの半分の数の
ダイムを持っています。総額が4.8ドルのとき、彼女はそれぞれのコインを
何枚もっているでしょう?

これ、クォーターが25セント、ダイムが10セント、ニッケルが5セントである
という補足はありません。それぞれの硬貨がいくらなのか、というのは
アメリカ人にとっての"常識"で、早い段階で教わるんですね。Jさんもアメリカ
に赴任したての頃、誰かに教わった気がしますが、クレジットカードを使うこと
が多く、うろ覚えのままでした。。。

今回の数学を機会に、Quarter, Dime, Nickel, Pennyをしっかり覚えたいと
思います。もうアメリカに住んでませんが・・・。

※上のSueがもっているコインの数ですが、英語で解くとこんな感じです。

Let X represent the number of Nickel.

Quarter: 2X
Nickel: X
Dime: 1/2X

0.25 x 2X + 0.05 x X + 0.1 x 1/2X = 4.8
0.5X + 0.05X + 0.05X = 4.8
0.6X=4.8
X=8

Quarter: 2 x 8 = 16
Dime: 8 x 1/2 = 4

Sue has 8 nickels and 4 dimes and 16 quarters.

英語で算数を学ぶという取り組みを始めた、という記事を書きました。

知らない単語だらけ・・・小学校の算数を英語で学んで気づくこと

この記事で取り上げた英単語を復習がてら書いてみます。

鈍角、直角、優角、平面、多角形、二等辺三角形、台形、ひし形、合同、相似

いかがでしょう?

TOEIC高得点の方でも知らない人が多いと思います。(Jさんも該当者です(涙))


以下、答えです。

鈍角 - obtuse angle
直角 - right angle
優角 - reflex angle
平面 - plane
多角形 - polygon
二等辺三角形 - isosceles triangle
台形 - trapezoid
ひし形 - rhombus
合同 - congruence
相似 - similar

赤字の2つは、全く定着していなかったので要復習という意味で色をつけました。

「平面」を意味するplaneは、日本のゴルフ雑誌でよく見かける気がします。
クラブの軌道がオンプレーンだとかなんとか。

ちなみに、台形を意味するtrapezoidですが、これはアメリカ英語だそうで、
イギリス英語の場合はtrapeziumとのこと。

日常生活で使うことはほとんどない単語ですが、三角形の合同条件や証明と
いった昔勉強した内容を英語で学び直すというのは何とも新鮮で、面白く感じています。

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